焼きたて!!ジャぱんのレシピサイト 実際に登場したパンなどのレシピを紹介。

物語としての感想

焼きたて!!ジャぱんの物語の率直な感想です。

パンタジア新人戦編

パンタジア新人戦編では東はパンの知識に不足していながらも天才的な才能があり、河内は自惚れが強いが知識も充実しておりやる時はやるといった感じでした。

この二人は友達であり、同僚であり、お互いライバルと認識するといった関係を経て紆余曲折しながらも諏訪原や、模糊山、冠といった強豪に挑んでいくといといった感じで、登場事物のバランスも優れており序盤は本当に名作でした。

また、このパンタジア新人戦っての登場人物って結構キャラ設定がしっかりされているんですよね。

そのおかげで、新人戦に敗北した登場人物たちが更なる修行を積み重ね、後半で次々と再選を挑んでくるんですよね。

モナコカップ編

物語中盤のモナコカップ編では無人島に飛ばされたり洞窟に落ちたりと現実離れしたことがおきてきます。また決勝戦からリアクションのインフレ化が進行していきます。

ただ、最後はアメリカチームを破り無事優勝、月乃に指輪を渡すという感動ストーリーです。

今になっても思うのですが、焼きたて!!25編なんてやらないでモナコカップ編で最終回を迎えたほうがよかったのではないかと思うのですよ。

焼きたて!!25編

焼きたて!!25編は本当に酷くて、まず新人戦、モナコカップで得た経験地が0になります。

それから、リアクションのインフレ化が一層進みます。正直、ダムになったりパンダになったりするのは明らかにやりすぎじゃないかと…

その上、河内への対応があまりにも冷たすぎる。モナコカップ優勝者、しかもシャチホコを破ったのにもかかわらずこの扱いはさすがに如何と思います。

ただ、河内は東や、冠、諏訪原といった天才ではないので読者に理解させるためあえて質問に回ったりといった役回りが多かったようにも思えます。

東もその土地の特産物に関する知識がやたら豊富で、ますます河内の立場が危うく…

河内が活躍する回が一回でもあればどんなに救われたことか。

といっても、河内が一人で戦える相手を考えてみると、いきなり一戦目の坪塚と戦わせるのもおかしいし、諏訪原や模糊山や雪乃と戦わせるには流石に荷が重過ぎるし、CMAPは三人で挑んできてるのにこちら一人というのも釣り合いが取れない、堤は冠との賭けがあるし、三木は桃屋からの特別ゲストだし東のジャぱんに興味を示していたからな…

となると残るのはジョヴァンニと、マルコ、海野の三人。ただジョヴァンニとマルコは経歴がすごいんですよね。ジョヴァンニは50回から60回までの11回の世界菓子職人選手権大会でモニカが優勝した59回目を除く計10回を優勝しています。マルコはシャチホコが「神の子というより本当の神」とまで言って持ち上げてますからね。

消去法で残った海野が河内と差し向かって戦うべきではないかと思うのですよ。パンタジア新人戦のリベンジという名目もありますし。

25編も後半に入ってくると魔王がでてきたり地球温暖化を防止したりとわけの分からん方向に突っ走っていきます。

気がかりなのは、河内の家族はどうなったんでしょう?パンタジア新人戦のころは給料のいい本店に勤務するのために優勝目指して切磋琢磨していましたし、モナコカップ編では家族のことは忘れ去られてしまったのかと思いましたが、決勝戦のシャチホコ戦で応援に来ていたのを描写されていて救われました。

焼きたて!!25編からは全く家族が登場しなくなってしまいましたね。ストーリーでは「ダルシムとなりリュウやケン日夜戦い続ける」これを家族や今は亡き父河内恭太郎が見たらどう思うでしょうね…

総評

ここまで、序盤と終盤の高低差が激しい漫画も珍しいと思います。

やはり、きりのいいところでやめるべきだったのではないかと思うのですよ。何度も言いますがモナコカップあたりで止めておけば本当に名作なんですけどね…